損切りについてこちらで言及しましたが改めて書いておこうと思います。
わたしの金ドル投資における2つのリスク
1.相場下落による評価損のリスク
2.金を保有し続けることによる(マイナスの)スワップポイントのリスク
評価損リスクは初めから下落を織り込んでロスカットにならないように適切に購入しておけば、(金がインフレ資産という前提が正しいなら)時間が解決するので極端に言えば無視できます。
しかし、スワップポイントリスクは”保有する金に対する利息”という性質であるため、保有数がある程度まで増えてくると無視することが出来なくなります。わたしが先日損切りしたときは、保有数が94オンスだったので単純計算で1日940円のスワップポイントが発生していました。スワップポイントの清算は金を売ったときに行われますが、保有しているスワップポイントの合計額表示などがないので毎日それだけの損失が発生していることがわかりにくいのですが間違いなく発生しています。含みスワップ損と言えばわかりやすいでしょうか。
※スワップポイントを把握しにくいのはマネーパートナーズの取引画面の設計次第なのでそのあたりは改良して欲しいです。一応表示してある数字から計算することもできます。下の画像の線を引いてある数字の差額(279,868円と241,086円の差額)が自分が保有しているスワップポイントになるはずです。純資産はスワップポイントも加味した数字が表示されています。
問題としては含みスワップ損が売却益を圧迫していることです。せっかく1週間売買を繰り返して利益を出しても、含みスワップ損がそれ以上あると結局純資産がマイナスになってしまいます。
なので、週平均売却益と含みスワップ損を比較して含みスワップ損が週平均売却益以上の数字にならないようにするという方向は間違っていないはずです。
それ以外の方法では、利食い幅(現在は1オンスにつき4ドル)と含みスワップ損を比較してスワップ損が利食い幅を超えた段階で損切りするというやり方もありです。単純計算で40日保有が続くとスワップポイントが4ドルになるので、それ以上保有しないように損切りするというやり方です。
下の画像の枠で囲ってある建玉は仮に今売れたとしてもスワップが-6,12ドルなので売却益4ドルではスワップ損の方が大きくなってしまいます。なので、スワップ損が4ドルに達した時点で損切りするということです。
損切り以外でこれを回避する方法として、利食い幅をスワップ損以上の金額に設定するというやり方もありますが、スワップ損をカバーしようとするとその分だけ価格上昇を待たないといけないので売れるまでに更に時間がかかります。これではいつまでも売れない悪循環が生まれるので現実的ではありません。
結局、買いから入る金ドル投資では下げ相場ではどうしたって損失は避けられないという結論になりそうです。買ったものが値下がりすれば損失が出るわけですから、当然と言えば当然です。
そうなると、下げ相場の時はなるべく損失を小さくし、上げ相場の時にそれ以上の利益を出すということになります。
いや、今気づきましたが横這いでも利益が出せますね。ということは「上げ・下げ・横這い」のうち、上げと横這いで利益を出せれば下げをカバーするのは十分可能なのでは・・・金はインフレ資産だし。
金ドル相場には「上げ・下げ・横這い」の3つの状況があって、そのうち上げと横這いで利益を出せれば、下げで出た損失をカバーしたうえで利益も出せるはずです!
「下げで損失、上げで利益」だけならほとんどプラマイゼロですけど、「横這いでも利益」が加わると全体ではプラスになるはずです!
今すごく重要なことに気が付いたのではないでしょうか。自分で書いていて目から鱗です。
損切りについて書いていたら話が逸れてしまいましたが、たぶんとても重要なことに気が付くことが出来て自分では満足しています。
それでは今日はこの辺で。