以前お金持ちは実は税率が低い…かもしれないという記事を書いたのですが、これについて財務省の資料を見つけたのでそれを紹介します。
ちなみに、ちょっと前に話題になったZOZOTOWNの前澤友作氏の税負担についての記事を読んでいくつか検索して見つけました。
この「申告所得税標本調査」のデータから下のグラフなどを作成しているようです。
http://www.cao.go.jp/zei-cho/gijiroku/zeicho/2015/__icsFiles/afieldfile/2015/10/19/27zen23kai2.pdf
< 財務省財務総合政策研究所「フィナンシャル・レビュー」平成 26 年第2号(通巻第 118 号)2014 年3月発行>
日本の所得税負担の実態 -高額所得者を中心にー
https://www.mof.go.jp/pri/publication/financial_review/fr_list6/r118/r118_04.pdf
Ⅲ -5.超高額所得者の所得税実効税率(負担割合)
所得税の実効税率(負担割合)を,算出税額の合計所得金額に対する割合として捉え,申告実績に基づき所得階級別に実効税負担割合を計算すると,右肩下がりのカーブを描くことが知られている(図9)。
これは,高額所得者は,総合課税の場合より低い税率が適用される所得項目が合計所得金額に占める割合が大きいことが影響しているためと考えられる(図10)。
なかなか衝撃的なデータですね。まぁ知ってる人にとっては常識なんでしょうけど、所得が10億円を超えている人と1500万円前後の人の負担率が同程度というすごい現実です。特に図10のグラフはわかりやすいです。分離課税を利用している者と利用していない者の比較した図ですが、分離課税を利用している者は所得が上がるにつれて税負担率が下がっています。トマ・ピケティ氏も、おそらく世界中のこういった資料を参照していたのでしょう。
でも、所得税の最高税率だけ見たら日本は世界的に見てもかなり高いようです。
これって明らかに国が投資を推奨している税制ですよね。積み立てnisaやiDeCoとかの税制優遇から見ても間違いないです。日本政府は明らかに貯蓄から投資へ日本人の経済志向を変えようとしているわけです。 それが結果的に日本を幸福にするかどうかはわかりませんが、わたしは幸運にも余剰資金があるので利用していきたいです。
みんなで銀行に預けてみんなで利息をもらう時代は終わって、自己責任の下に個人で運用する時代になったということです。繰り返しますが、これが日本を幸福にするかどうかはわかりませんが。。。