損切りをしたことで投資手法に対する考え方が変化してきているのを感じます。
書籍の中では一切言及されていないスワップポイントに対応せざるを得ない状況になったことが大きな要因かと思います。
そして先日は「上げ相場・下げ相場・横這い相場」の3つの状態のうち、この手法は買いから入るために下げ相場での損失は避けられなく、上げ相場と横這い相場で下げ相場の損失以上の利益を出すという考え方を書きました。
今回はさらにそこから発展して現在の日米の金融市場の状況では「ずっとお金が増え続ける投資のメソッド」で書いてある内容とは違う投資手法をすべきではないかという考えに至りました。
結論から言うと、利食いと損切りの幅を同程度に設定したうえで買いの予約注文を入れます。それにより下げ相場では建玉を多く持たないようにしたうえで、横這い相場と上げ相場で利益を積み上げるという方法を考えました。
「ずっとお金が増え続ける~」では金の価格が下がっても、損切りせずに一定の間隔で買い増ししていくことが紹介されていますが、実際取引をしてみて、現在の日米の金利差ではマイナスのスワップポイントが大きいためたくさんの建玉を保有することのリスクが大きいことがわかりました。仮に日米の金利差が小さい、もしくは日本の方が金利が高い状況では損切りする必要はないでしょう。
本の内容が間違っているとは思っていないのでそこは勘違いして欲しくないのですが、現在の状況には上手くはまらないという話です。
では新しい売買ルールについて説明します。
まず下げ相場で損切りせずに建玉を保有し続けると、マイナスのスワップポイントが増大していき、売却益を超えてしまうことが問題でした。この状態になると下げ相場から横這い相場に移行したとしても、日々の売却益以上のスワップ損が発生しているため、純資産ベースではどんどんマイナスになっていくということが起こります。先日損切りする前のわたしがまさにこの状態です。この悪い状態は損切りをしない限り相場が元の水準まで回復し、建玉が減り、スワップ損がなくなるまでずっと続きます。ということは、利益を出せるタイミングは「建玉が少なくてスワップ損<売却益が成り立つときだけ」ということになります。
なのでスワップ損対策として、利食いと同程度の幅で損切りをします。これは下げ相場ではどんどん売却損が出るので一時的に負け状態になるのですが、金がインフレ資産であるならば下がった分はいずれ必ず上がりますから上げ相場になれば取り返せます。下げ相場と上げ相場で最低でもプラマイゼロの状態を作り出せれば、あとは横這い相場で利益を出します。さらに言えば、金はインフレ資産なので長期的に見れば下げ相場より上げ相場の方が少しだけ多く発生するはずなので、そこでも少し利益を出せるはずです。このやり方でも買いから入るためにある程度のスワップ損が発生しますが、おそらく売却益でカバーできるのではないかと思います。