名言1
君は勝負という誘惑に引き込まれたんだ
単純に面白そうなゲームに飛びついた
誘惑に負けるヤツ
ルールもろくに知らないのに首を突っ込むヤツは結局はカモになるんだよ
訳も分からず謎の秘密部室に連れてこられて、先輩たちが楽しそうにマージャンをしているのを見て興味を持った財前は、誘われるがまま席に座ります。マージャンをしたことのない財前は3人の先輩たちに完敗し、挑発的な言葉を投げかけられ「初めてやったんだから負けるのは当たり前だ!」と声を荒げます。しかし、先輩の神代は冷酷に言い放ちます。
「ルールもろくに知らないのに首を突っ込むヤツは結局はカモになるんだよ」
まさに投資にも共通する話です。勝つためにはルールを知らなければならない。当たり前のことですが、投資を始める人の多くが負けていくのはこの点がないがしろにされているのかもしれません。今は投資への参入障壁はどんどん低くなっていますから、儲かりそうだから、楽して稼げそうだから、よく調べずに投資を始める人も増えているかもしれません。そういう人はこの場面の財前のようにカモにされてしまうのです。
名言2
投資にルールなんてない
安く買って高く売る
これしかない
半ば無理やり投資部に入部させられた財前は戸惑いながら初めて取引を行おうとします。その時に投資部キャプテンの神代に言われる一言。
「投資にルールなんてない 安く買って高く売る これしかない」
それが出来れば苦労しないよ!と言いたくなりますが、この言葉はこのブログでいつも紹介している「ずっとお金が増え続ける投資のメソッド アイドルのわたしでも」の中でも同様のことが書かれています。空売りをするときは逆ですが、安く買って高く売るという姿勢は投資の基本であり王道です。投資だけでなくビジネスにも同じことが言えます。安く仕入れて高く売る、商売の基本です。
名言3
金は魔法だ
大昔・・・人間が人間にかけた魔法なんだ!
投資について勉強を始めた財前はお金について先輩から講義を受けます。その中でお金の本質が語られます。お金とは魔法。本来はただの紙切れだけどみんなが価値があると思っているから価値が保たれている。経済不安により魔法が覚めたらハイパーインフレが起こり途端に価値がなくなります。
余談ですが、株式会社が株を発行する行為は本質的に日本銀行が紙幣を発行することと同じです。価値の裏づけをする土台が違うだけで本質的には全く同じ行為なんです。日本円と株式を比較したら日本円の方が圧倒的に信用度が高いのでそう思えないかもしれませんが、弱い通貨と上場会社の株式で比較すれば株式の方が信用度が高いことも珍しくありません。「ビルゲイツよりも貧乏な国」もあるくらいですから、そういう国の発行する通貨よりはマイクロソフトの株の方が信用できそうですよね。
名言4
株は法則でやれ
おまえが自分の・・・一切の感情を捨てろ!
自分を信じるな
自分の上に法則を置け
法則こそが神!
財前は初めて買った株が値上がりしたことで自信を持って、さらに上がるはずだと期待しますが先輩たちからこれ以上欲張るなと注意をされます。先輩は法則に従って利食いと損切りをすることが重要だと説きます。
「ずっとお金が増え続ける投資のメソッド アイドルのわたしでも」にも全く同じことが書かれています。購入と売却のルールを設定し、変な欲を出さずに我慢する。しかし多くの人は誘惑に負けてルールに反する取引をして痛い目に合う、と書かれています。わたしも欲を出してしまう側の人間です。
名言5
囚われない
侮らない
恨まない
藤田美雪。投資により財を成している藤田家の一人。中学生にして保有資産は2000万円。仲のいい同級生と3人で投資グループを結成したときの誓いの言葉。
囚われない。株取引に囚われて日常生活がおろそかになってはいけないということ。これは「投資のメソッド」にもありますね。奥山泰全さんは「お金に働いてもらう」と言っています。投資で利益を出すために四六時中相場にかじりつくのはダメだと、それだと一日中休まず働いているのと同じである、という発言にも通ずるものがあります。
侮らない。儲かったからと調子に乗ってはいけない。わかった気になるとしっぺ返しにあうから、常に謙虚な姿勢でいること。
恨まない。投資は自己責任で行うこと。失敗しても他者のせいにしてはいけない。
名言6
人の人生にたいした価値などない!
人の人生など言うなれば・・・雨粒、竈の灰、ミジンコ、その程度のもの
人生は尊く重いなど市民派を気取るエセ文化人の戯言だ
自分の人生に高い価値があるなどと思い込んでいるから道を見誤る
認められないと嘆きまわりに責任をなすりつける
人というのは皆・・・なにかに縋って生きてゆくものなのだ
投資部の方針について話し合いをしに投資部の管理をしている藤田家の当主、藤田繁富に会った財前は理不尽とも言える要求を受けます。その要求とは「投資に失敗したら藤田家に住み込みで一生仕える」というものでした。もちろん財前は反論します。人権問題で道義的に許されないと。その時言われたのがこの言葉です。
この言葉の重いところは、生まれながらの大金持ちである人物の言葉という点です。この人物は裕福な家に生まれてきて、きっと何不自由なく恵まれた人生を歩んできたはずですが、そのうえでのこの発言は自らがいかに周りに助けられてきたか、人がひとりのできることなんて大したことではないという考えが読み取れます。自分自身も先祖の遺産に縋っている存在であると言い切ります。
このマンガの中でわたしが1番好きな名言です。
このブログを読んでいる人の99%以上は日本人だと思いますが、わたしたちは「日本に生まれた」というだけで大きな利益を得ています。戦争や紛争に直接巻き込まれることもなく、清潔な飲み水があり、義務教育が整備され、世界で最も安全な生活環境の中で日々を過ごしています。日本に生活する者は皆、日本に縋って生きているのです。
名言7
決断とは”切って離す”こと
投資部キャプテンの神代とワンセット勝負をして負けてしまったテニス部の林は自信を無くしてしまいテニス部を辞めようと考えていました。その考えを改めてもらうために林を説得する神代はスティーブ・ジョブズの言葉を引き合いにこう言います。
どのような資源も無限にあるわけではありません。スポーツも投資も「選択と集中」の考え方が必要です。あれもこれも手を出すのではなく、"まずはこれ"と思えるものを持つことが大事です。
名言8
企業の株を買うってことは経営に対して1票を投じること!
女性が活躍しにくい日本社会に対して株を通じて影響力を行使していこうという場面での言葉です。この考えはとても大事で選挙で支持する政治家や政党に票を入れるよりよっぽど意味があると思っています。選挙は数年に1回ですし、1人1票しかありませんが、株はお金さえあれば”いつでも・いくらでも”買えますし、議決権の行使も出来ます。
この考え方は株だけでなく日々のお金の使い方にも言えます。わたしたちはどういうお店を支持しているかどういう商品を支持しているか、お金を払うたびに社会に影響力を与えているのです。
名言9
ルールを作る国とルールを守る国
この2つの価値観がぶつかり合えばルールを作る側が常に主導権をとるのはあたりまえ!
ロケット開発を行っているベンチャー企業を経営する投資部OBのリッチーさんに会った財前は日本では本格的なロケット開発が出来ないと説明を受けます。その本質的な原因を端的に説明したのがこの言葉です。日本はルールを作ることが出来ないため、宇宙事業のような未知の領域では海外に勝つことはできない。宇宙事業だけでなくスポーツのルールなども例に挙げられてます。
※まだまだたくさんの名言があるので、少しずつ更新していきます
2018/7/14